2011年1月21日金曜日

1月米ケース?シラー住宅価格指数、季調済前月比で予想外に上昇

 [ニューヨーク 30日 ロイター] スタンダード?アンド?プアーズ(S&P)/ケース?シラーが30日発表した1月の主要20都市圏の住宅価格指数は、季節調整済で前月比0.3%上昇した。
 上昇は8カ月連続。
 ロイターが集計したエコノミスト予想中央値は0.3%低下だった。
 季節調整前では前月比0.4%低下。予想中央値は0.
2%低下だった。S&Pは差し押さえが季節調整に影響し得ると指摘した。
 前年比では0.7%低下。予想中央値は0.8%低下だった。
 主要10都市圏の価格動向を示す指数は季節調整済で前月比0.4%上昇、季節調節前で同0.2%低下した。前年比では変わらずだった。 
 ディシジョン?エコノミクスのシニア国際エコノミスト、ピエール?
エリス氏は「政府の支援策なしで住宅市場の安定があり得るかは、現時点では明らかではない」としながらも、「非常に緩慢ではあるが、回復は進んでいる」と述べた。
 住宅購入者に対する税制優遇措置を含む住宅支援策や、米連邦準備理事会(FRB)による住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れ策は、近く打ち切られる。
 S&Pの指数委員会を率
いるデビッド?M?ブリッツァー氏は「主要20都市圏の住宅価格指数の前年比での下げ幅は縮小しているものの、昨秋に始まった住宅価格の回復は鈍化している」と指摘。「当該月は時期的に指数が弱まる時だったとはいえ、今回のS&P/ケース?シラー指数で、困難な局面を脱していないことが明らかになった」と述べた。
 同氏によると、1月に前月比で指数
が上昇した都市の数は、季節調整前、季節調整後ともに、12月より少なかった。
 主要20都市圏、および主要10都市圏の住宅価格指数は共に、2006年央に付けたピークから約30%低下した水準にある。ただ、両指数の前年比での低下率は2007年1月以来の幅に縮小。プラス圏に近づいている。
 *住宅価格のグラフは link.reuters.com/tez75j  
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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト